引越し
賃貸の今の家から引越すことになった。
一つは音の問題。
鉄筋コンクリート最上階角部屋にもかかわらず、横、下、斜め下の生活音が筒抜けで、寝ていると下の人のいびきが聞こえる。
外の車のドアを閉める音で、部屋を仕切るガラス戸がゆれる。
ウォーターハンマーの音が大砲のように響く。
二つ目は住人。
休日の昼、隣の音楽の重低音が耳ざわりで、部屋の中で、うるさい!と小さく叫んだら、音量を上げられた。さすがに管理会社に連絡。
下の住人は人の生活音で同じ行動をとる。
一時期は出かけると80%の確率でその人も一緒に出てきて、ストーカーの疑いがあった。
たまにどこかの部屋から男の人の叫び声(怒ってる?)が聞こえる。
こんな家でも家賃は毎月12万かかる。
ここのとこの物価高やインフラの値上げもあり、泣きたくなってきたので、いいかげん引越すことにした。
つぎの家はましだといいな。
軽蔑
ほしかった本を誕生日に姉に買ってもらった。
ミルチャエリアーデの「マイトレイ」。
アルベルトモラヴィアの「軽蔑」と一緒に池澤夏樹が個人編集し、一冊の本になっている。
読み終わった後、「軽蔑」のほうが、いろいろ思うことが多かった。
マイトレイが少し時代が古いお話に感じたので、なじみやすかったのかもしれない。
妻から夫への隠された感情と、それに気づきながらも悲しい確信と少ない希望に揺れる夫の気持ち、どちらも理解できて苦しかった。
激しい恋愛の喜び、苦しみをかいたマイトレイとあわせて、人の愛が幻想なのか、幸せな瞬間への執着なのか、なんだか少しこわくなるニ作品だった。
夫に「軽蔑」のことを話すと、ゴダールの映画でみたよ、と返事が。
こんな会話ができるなんて素敵な人だわ、と、ちょっとした事で愛情を感じる私は浅はかな人間なのだろうか。
最近の夕飯
外食やUber eatsに頼りすぎて金欠になったので、夕飯をつくることにした。
しばらくは毎日、会社から帰って夫婦2人分をつくるようにしていたが、人の分を用意して、さらに毎日飽きさせない、というプレッシャーに嫌気がさし、各々好きなものを食べる、という形にした。
そして最近は1週間分のおかずとおにぎりを自分の分だけ作って、冷凍し、3日に1回くらいポトフを作って冷蔵することにしたら、時間と心にかなり余裕が生まれた。
作り置きは夫が食べてもいいし、毎日何かしらすぐ食べられるものがあるというのが、こんなに気持ちが楽になるものかと少し感動している。
食べる食材の種類も少量多品種でとれるので、満足感もある。
小さなタッパーに、焼いた鷄ささみ、タマネギスライス、ピーマン、プチトマト、ブラックオリーブを入れて冷凍する。
食べる時に塩とオリーブオイルをかける。
塩麹をなじませて焼いた豚肉、タマネギスライス、ピーマン、冷凍ブロッコリーを冷凍。
かつおぶしに顆粒だしと醤油をまぜておにぎりをつくる。
1週間に1回、2時間くらいで用意する。
納豆や卵焼きをプラスして、食後には冷凍ベリーミックスを入れたヨーグルトを食べる。
もう少し寒くなったら、ポトフを豚汁やシチューにしてもいい。
コロナにかかる
コロナ第7波、BA.5の感染が拡大する中、とうとうコロナにかかってしまった。
やっと体調が戻ってきたので、少し整理してみる。
7月22日(金)午後
のどのガラガラ感を感じる。声が出づらい。
7月23日(土)
7月24日(日)
のどの痛み、やや咳、生活に支障ない程度
市販のかぜ薬を飲み、様子をみる。
7月25日(月)
簡易キットで陽性に。発熱外来の病院を探すが電話がかからず。東京都や区の相談センターも電話がつながらない。午後、近くの病院に電話がつながったものの、朝の一時間で発熱外来の予約が埋まってしまったとの事。
夫の体調が悪くなる。夜、39度まで発熱。
昨年購入していた、アセトアミノフェン配合のセデスVで解熱。
7月26日(火)
朝から病院にかけるがどこもつながらず。会社の社長(先月会社で一番最初にコロナになった)からいくつか相談場所の電話番号を教えてもらい、かけるが結局発熱相談センターを紹介される。そしてつながらず。夫がかかったことのある病院で電話がつながったが、定期的な受診患者以外は受けていないと断られる。
夫の体調が不安だったため、発熱外来はやっていないが診察券のある最寄りの病院に相談したところ、PCR検査センターを紹介してくれる、との事。紹介料と、受けるまでの間の解熱剤を処方してくれた。正直パニックになりかけていたため、とても助かった。
病院まで紹介料を払いに行き、検査センターの地図をもらう。病院の中には入れないのでインターホンで看護師さんを呼ぶ。
午後、PCR検査センターへ。非公開に開設された簡易施設で、防護服を着た医療従事者に検査される。結果は明日の午後以降、紹介を受けた病院から連絡がくる、との事。
7月27日(水)
二人とも、病状は変わらず。私は月曜日から薬をやめたせいか、倦怠感が増す。お腹がくだる
午後、夫陽性の連絡がある。保健所から連絡が入るとの事。
厚労省から、コロナ患者の関心のある情報のURLとCOCOA登録の要請ショートメールがくるが、保健所からは何も連絡はこず。
7月28日(木)
私、ほっともっとの焼鮭弁当を食べることができ若干のどの痛みが和らぐ。夫は微熱が続く
7月29日(金)
会社で三名、陽性者が出ているとの事。来週から安否確認のため、各々任意の時間に社長に連絡を入れることになった。私、夫、匂いが分からなくなる。
7月30日(土)
私、ルーロー飯の香りを若干感じることができるようになる。
7月31日(日)
私、夫共に少しの間、テレビを見る余裕が出てきた。ごはん以外は二人ともずっと寝ているが
少し元気が出て起きる時間も長くなる。
私、朝は香りがまた分からなくなる。昼すぎて若干感じるくらいになる。
昨日youtubeで菊地成孔さんのジャズ番組をみていたのだが、Twitterで菊地さんもまさに同時期にコロナに感染して辛い思いをされていたと知る。コロナ感染記としてニコニコチャンネルに掲載されていた。菊地さんのほうがはるかに病状が重いが、共感した。
やっと体調が戻ってきたが、猛暑の中、日常に戻るのが大変そうだ。
私は3回、夫は2回ワクチン接種していたが、やはり症状はつらいものがあった。私は保健所にも把握されず、薬もろくにない中、自分の身体だけを信じた。
今回少し、そうやって命の危機みたいなものを感じて、当たり前の日常やいつもそばにいてくれる周りの人たちに感謝しようという気持ちになった。まだがんばれそうにはないが、戻ったら、毎日を大切に丁寧に生きようと思った。
かかるもんじゃない。二度とかかりたくないとも思った。
はやくコロナの時代が終わりますように。
皆が不安なく暮らせる時代がきますように。
最近の昼ごはん
会社ではお昼に、コンビニやお店のお弁当を食べることが多い。
最近は寒くなったからスープが無性に食べたくなり、ただし市販のスープだと味つけが濃いので、自分で作ることにしている。
作るといっても、具を容器に入れてチンするだけ。
冷凍のブロッコリー、コンビニのレトルトのさつまいもを容器にいれ、水をそそいで温める。
一度取り出し、じゃがいもポタージュの素を入れて溶かしたあと、牛乳を入れてまた2分強温めたらできあがり。
さつまいもが味がついているので、甘いスープになる。
入れるものを変えたら、毎日食べても飽きない。
家で作るより楽だし、出来合いを買うより美味しい。
会社に冷蔵庫があるので具材をある程度ストックしておける。
明日は、まだブロッコリーがあるから、ウインナーなど入れてみようかな。
しばらくこのスープにはまることだろう。
宗家 源吉兆庵 和菓子
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。
毎年、年始には夫の実家に帰るのだが、今年はどこへも行かず、実家や友人とラインで年始の挨拶などしながら家で静かに過ごすお正月となった。
お正月番組もそこそこに、youtubeのリラックス映像で部屋の雰囲気を和ませながら、スマホゲームやネットサーフィンをしている。
昨年お年賀で購入してから味をしめた宗家源吉兆庵の和菓子が、唯一お正月らしさを感じさせてくれている。
12月31日に自転車で店舗まで行き、自分達用に好きなものを選んで買い込んだ。
甘すぎず、上品な味わいは、少し不安なこの年明けも、あせらずあわてずできることをやろうと、静かに気持ちを励ましてくれる。
ひさびさに急須で入れるお茶も堪能して、次は何をいただこうかしら、と常に満腹なのだけは例年どおり変わらないのでした。
昨日の夢
昨日、自分でも、どうかと思う夢をみた。
知らない家の窓から、巨大な冷凍のたこが二つ見えた。氷山のような大きさの冷凍たこに驚いていると、違う窓から、さらに大きな冷凍たこが二つ並んで見えた。
家族に見せようと、スマホで撮影し、のちに確認すると、そこにはまったく知らない外人の結婚式の様子が映り込んでおり、新郎が結婚の誓いで、参列者が築いた人のピラミッドの上から逆さまに飛び降り、地面ぎりぎりで友人に足を掴まれるという映像が撮れていた。
映像の端にはたしかに巨大冷凍たこが映っている。
あまりにくだらなすぎて、笑いながら目を覚ますと、隣にいた夫が、「目がすごいきょろきょろ動いてたよ」と言っていた。
そうだよ、冷凍たこを見てたんだよ、巨大な。
たこはゆでられていたので、赤かった。